ボジョレーのバックヴィンテージ

今回パリで購入して日本に送ったワイン達が到着しました。

 

 ワインは振動に弱い、とはよく言われますが、海外から届いた場合は最低でも一ヶ月(出来ればできるだけ長く)は休ませてから飲みたいと思っています。

個人的な見解ですが、届いて直後は味わいや風味がまとまっておらず、雑味や苦みなども感じやすいように思えるからです。

 

今回購入したワインのなかでも、

かなり気になっているのが写真のクリュ・ボジョレー、ジュリエナス。

ヴィンテージは1966年!

 

今回パリにあるブルゴーニュ地方のワイン専門店に伺った際、

棚にはコート・ドールだけでなく日本ではほとんど見かけないオーセロワ地方のワインなどもあり(ええ、もちろんそちらも購入してきましとも。良い造り手のイランシーを発見したので)

丁寧に記載されたワインリストを見ると、あ、ボジョレーもある!ということで、ダメもとで店員さんに聞いてみたのでした。

「ボジョレーのオールドヴィンテージはありますか?」

 

「地下のセラーを見てくるのでちょっとお待ちください」

と、待つことしばし。

ちなみに私としては10年経過くらいのクリュ・ボジョレーを期待していたのですが、出てきたのはこちらの1966年。

 

もちろんこれがボルドーなら驚きません。

ブルゴーニュでもまあ、ありえるでしょう。

しかしこれはボジョレーでガメイで、しかも長期熟成を謳われるムーラン・ア・ヴァンやモルゴンではなくジュリエナス。

 

「・・・超オールドヴィンテージですね。」

というと店員さん真顔で

「そんなことないですよ、僕と同い年なんですから!」

 

う〜ん、妙に説得力のあるセリフ。

確かに人間なら、そんな年寄りではないですけど、

でもボジョレーとしてはなかなかよいお年では。

 

「以前この造り手の蔵元に行きました。その時に1970年のものを飲みましたが素晴らしいワインでした」

 

まあ、そこまで仰るなら。

 

キャップシールやコルク等々、状態をチェックして、

購入を決めたのでした。

 

それにこの場合は、万が一状態がどうであれ、

貴重な経験ができます。

 

ただ、これほどのご老体(あくまでもワインとしては、ですよ)を日本まで運ぶのは、いくら航空便とはいえちょっと心苦しかったのでした。

 

とりあえず、無事に到着お疲れ様!

しばらくゆっくりと休んでください。