フランスから戻り、自宅にて友人(といっても人生の大先輩ではありますが)との忘年会の際に頂いたワイン。
ペトリュス1973。
さすがにこのクラスになると、合わせるお料理や抜栓のタイミング、グラスやサーブ方法など、緊張します。
せっかく友人が提供してくれたワイン
(神様のような人!)
出来る限り美味しく楽しみたいと思うからです。
しかしそんな心配や緊張をものともしないような、
素晴らしい味わいでした。
色合いも、もちろん全体に熟成感はでていますが
まだくっきりと濃いガーネットの色合いをとどめています。
比較的冷涼な年である73年らしく、香りにカシスやハーブのニュアンスがありますが、タンニンは甘くこなれていてその余韻の長いこと。
なんといってもその味わいの口の中での広がりが緩やかに大きくて大きくて圧倒されます。
こういったワインは、正直最初に飲んだ瞬間は思考が停止しますね。
「うわっ、すごい!美味しい!」てなもんです。
それじゃいかん!と思い、慌てて観察するのですが。
せっかくだから香りや味わいの時間とともに起こる変化を感じたいので、
少しづつ飲まなくてはと思うのですがついスルスルと飲んでしまう。
葛藤のワインです。
和牛リブステーキとは最良の相性でした。
ワサビを添えても美味しかった!
これは私にとって今年最後のスペシャルなワインとなりました。
皆さんも今年はどのようなワインに出会えましたか?
来年もまた素晴らしいワインと出会えることを願って、
では皆様良いお年をお迎えください。
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