前回フランスで購入してきたワインたちの旅の疲れもちょっと癒えたこの頃、いくつか開けて楽しんでいます。
今回はいくつか新しい掘り出し物もあり、
その中でも特に嬉しい発見のひとつはこのベルジュラックの造り手のものでしょう。
ベルジュラック、日頃あまりレストランやワインショップで頂く機会のない地方のワインではないですか?
昔、まだ制服を着ていた学生時代「シラノ・ド・ベルジュラック」という映画が大好きで、テレビ放映を録画したビデオを(そう、まだビデオの時代です)何度も何度も見て、その度に号泣していました。
主人公シラノの生涯貫いた心意気に、なんて格好良いのだろうと。
なので私にとって、ワインを知る前はベルジュラックはシラノの地であり、ワインを知ってからもわりに最近まで「ボルドーの近くの産地ね」という認識程度で、実はあまり意識して飲んできていなかったのです。
もしかしたら、ベルジュラックのワインを頂いた回数よりも、当時くり返しシラノ・ド・ベルジュラックを観た回数の方が多いくらいかも?
すぐ近くのボルドーのワインの華やかな世界に比べたら
その知名度の低さといったら。
ワイン好きな方や勉強されている方はもちろん名前はご存知でしょうが、
「いつもよく飲むよ!」という方は、まずいないのではないでしょうか。
しかし少し前に美味しいベルジュラックのワインを頂く機会に日本で恵れ、昨今ベルジュラックに興味津々の私。
前回フランスでの試飲会ではベルジュラックの造り手に集中していくつか廻ってみたのです。これはその時の出会いもののひとつ。
写真は白ワインで、品種はちょっと珍しいソーヴィニヨン・グリという品種が使われています。
よく晴れた5月の陽射しと新緑をイメージするような、爽やかな華やかさが広がる香り。全体的に軽やかでありながらきめの詰まった心地よい果実味。思わず気持ちが明るくなるような味わいは、
晴れた日のテラスでランチにぴったり!といった感じ。
持ち帰ってきたこのワインを何人かの知人や友人と楽しむ度に常に大好評で、ああ、ほんともっと買ってくるんだった・・・と只今後悔中。
次回渡仏の際にぜひまた購入してきたいワインのひとつなのです。
コメントをお書きください