ラ・コメディア

久しぶりにスペイン・ワイン。

カタルーニャの生産者セラー・コムニカの造るDOモンサンのワインです。

品種はガルナッチャとカリニェナ。

 

キュートなラベルにラ・コメディアとの名前がつけば、なんとなく楽しいワインを想像していたのですが。。。

う〜ん、あくまで個人的な感想ですよ?

コメディはコメディでも、チャップリンのライムライトのエンディングのような、ほろ苦い切なさを伴うコメディのような。

もしくはフランスの静けさとどこか暗さを伴ったパントマイムのコメディのような・・・明るい味わいではない気がするのです、このワインは。

 

同伴者と二人で

「う〜ん・・・これは・・・コメディといっても明るいだけのじゃなくて」

「暗さを併せ持った感じで・・・」

と考えこみながら飲んでました。

 

もちろんとても上手く造られた美味しいワインなのですが、

明るく盛り上がりたいときに選んではいけない気がします。

 

それでもここまでイメージが浮かぶというのは面白いワインでは。

好みかどうかは別として、なんらかのイメージをかきたてるワインかどうか、というのは良いワインの条件のひとつではあると思います。

 

やはり大量生産的に、工業生産的に造られたワインで

そういったイメージが湧くことはないですし、

そうではないワインならば必ずしも何かのイメージが湧く、というものでもないからです。

 

感じ方は人それぞれ。

違う感想の方ももちろんいらっしゃるかと思うので、

それを聞けるのがワイン会など大勢で飲むときの面白さでもありますね。

 

ちなみにこの造り手さんは海岸に近いエリアの出身地。

そこでは鮪料理がよく食べられるそうで、

このワインも鮪と合わせて楽しむのが造り手さんのお薦めとか。

それは面白いことを聞きました。

今度ぜひ試してみたいと思っています。