スペイン料理店オリーブの最終日に

横浜駅東口から少し歩いたところに横浜でも老舗のスペイン料理店オリーブはありました。

もう何年前か数えるのも面倒なほど(数えると悲しくなるような遠い昔でもあり)随分昔から時折訪ねていた大好きなお店でした。今月12月20日にとうとう閉店とのこと。最終日におじゃましてまいりました。

 

この日持ち込みをさせて頂いたワインのうちの一本がこのスペインワイン。マルケス・デ・ムリエタのカスティーリョ・イガイです。2005年ヴィンテージ、既に9年の歳月が流れており熟成感が出始めてはおりますが、まだまだ熟成の経過を楽しんでみたいと思わせられる若々しさが十分に感じられます。

このワインには個人的にちょっと思い入れがあるのです。それは私がワインの勉強を始めたばかりの頃、ワインスクールで試飲として登場したから。ヴィンテージはうろ覚えですが80年代のものでした。それまでどちらかと言えば赤ワインより白ワインだった私が、このイガイを飲んで初めて赤ワインを本当に美味しいと思ったのでした。なかなかに個性的なラベルなこともあり、その時受けた衝撃の記憶は忘れないまま今に至っております。そして私がこのオリーブさんに初めておじゃましたのも、ちょうどその頃なのです。

 

これだけ長い間通い続けることが出来たお店というのはなかなかありません。それだけ長い間頑張ってくださったということでもあります。そしてその間ずーっと美味しいスペイン料理を楽しませて頂いたのです。

最後にシェフに「今までずっと美味しいお料理を、本当にありがとうございました。」と伝えることが出来たのは幸せなことですよね。

初めてイガイを飲んだ時の感覚を忘れないように、この日のイガイの味も私はきっと忘れることがないでしょう。

 

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コメント: 4
  • #1

    ja1nuc (金曜日, 25 11月 2016 13:20)

    思い出せば、最初は横浜西口から少しの所、次は石川町で、3度目は横浜東口でした。
    気さくなシェフで良く話しを聞かせていただきました。アンギュラスは絶品でした。残念ですね。

  • #2

    ノッチです (月曜日, 17 4月 2017 22:23)

    俺、一時期バイトしてました

  • #3

    懐かしい (木曜日, 23 5月 2019 22:49)

    横浜西口の頃、よく行ってました。
    小さなお店で、外壁が貝殻で埋め尽くされ、ナイハ碧は、ワインのコルクで埋め尽くされていませんでしたか?

    その後、石川町に移って、少し広いお店になり、スペイン舞踊家の第一人者の方や、生のスパニッシュギターで、お客さんもフラメンコを踊らされましたね�。

    高島町の方に移ってからは、あまり行かなくなってしまったけど…
    料理も、どれ食べても美味しかったな…
    シェフの方は、当時でも、既に年配だったから、閉店されたのですかね…残念。

  • #4

    ミッチ (木曜日, 13 7月 2023 11:13)

    ずいぶん前に閉店していたのですね。残念です。チーズをかけて焼いたパスタとタコのサラダが食べたくなってネットで探してこちらにたどり着きました。懐かしいです。世の中もあれから大きく変わってしまいました。