Domaine Paul Blanck

日本でもよく見かけることも多い造り手さん。ご存知の方も多いのではないでしょうか。昨年のアルザス・ローヌワイン試飲会で久しぶりにグラン・クリュを頂き、その会場の他のアルザスワインとは一線を画する格の違いに改めて驚き、昨年伺ってみた次第です。

こちらはドメーヌ・ポール・ブランクさんの所有するグラン・クリュ・シュロスベルグ、フルシュテンタム、マンブールが見渡せる土手から。ドメーヌから歩いてすぐのところになります。シュロスベルグは左手の丘にあり、マンブールは右手の丘の、この写真だと収まりきれていないさらに右側に広がります。このそれぞれの丘は全く違う土壌構成となり、シュロスベルグのある左側の丘は花崗岩質土壌で、大昔よりもともと山だったところ。熱を持ちやすく熟成しやすいそう。そして右側のフルシュテンタムやマンブールがある側の丘はジュラ紀の時代は海だったため、それらからなる堆積土から構成されている泥灰岩および粘土石灰土壌だそう。しかしこれら二つも個性は異なり、フルシュテンタムはボトリティスが発生しやすいとか。ここではゲヴェルツトラミネールも多く栽培されているそうです。このような近い距離でもそんなに土壌が違うのはやはりアルザスです。

この日は私以外にも当主のお友達のシェフの方や、さらにそのお友達の方も一緒に見学および試飲となったので、試飲の際はそれはそれは賑やかなことに。皆さん、このワインには何が合うか楽しそうに議論されていました。

私は日本代表として?(というよりその場にいる唯一の日本人として)どんな日本料理に合うか、新しいワインの度に質問されるため、(もしくはこれはどんなワインかと思うか)ちょっと戦々恐々。

しかしとんかつの説明が上手く出来なかったのが残念!

皆さん天ぷらはよくご存知で、私の説明に即座に「ああ、天ぷらね!」と満足気に頷いていたのですが、私が言いたかったのはとんかつ。。。

まあ、確かにどちらも揚げ物ですが、別物です!

相手が見たことのない食べ物を言葉で説明するのは本当に難しい。。。

それにしても試飲ワインは20種類以上!ほんとにアルザスでの蔵元見学は試飲の量が半端ではありません。

最後は皆さんで何故かバン・ブルギニヨン(ブルゴーニュ地方の手拍子音楽でお祭りの時や宴会の時の定番です)を大合唱して盛り上がりました。

ポール・ブランク訪問はこの日の1軒目。実はこの後に2軒の蔵元訪問が控えていたのですがここで時間を取り過ぎてしまい、あえなく1軒キャンセルとなりました。。。