グラン・クリュ・カンツェルベルグ

 

すっかり惚れ込んでしまったドメーヌ・シルヴィ・スピールマンには再度の訪問となりました。前回は辛口シリーズの試飲で時間いっぱいとなってしまったので、今回は甘口シリーズを頂きに。そしてまたも素晴らしいワインをたくさん仕入れてきたので、皆さん楽しみにしていてください。

写真はグラン・クリュ・カンツェルベルグの斜面上からの景色。

結構な急斜面であることが判るかと思います。作業はさぞかし大変でしょう。ちなみにこの斜面の麓の先の辺りに、大昔は十字軍の宿舎があったと言われています。このカンツェルベルグの畑には水晶があり、実際に畑でも水晶が付着した大きな岩をあちこちに見ることが出来ます。そういったパワー溢れる土地だからこそ、十字軍も居を構えたとも言えるのかもしれません。

 

 

この石には紫の水晶がこんなにたくさん。

私が「おおっ!!」と感動して写真を撮っていたら、

「良かったらあげるわよ〜。畑にたくさんあるし。」

と、気前の良いマダム。

でも、皆様御存知の通り、石とか植物とか、もちろん動物とか生物とかを他国より持ち帰り入国するのは禁止されているのですよ、本来。。。

 

 

テクニカルシートを拝見させて頂きながら試飲。

甘口の数々の素晴らしさに圧倒されつつ。。。

それにしてもグラン・クリュ・カンツェルベルグのリースリング2010は、

その広がり、力強さ、本当に偉大なワインでした。

(こちらは甘口ではありませんが)

アルザスでは2010年を最良の年としているようで、近年のなかではかなり特別なヴィンテージに位置づけられています。

ドメーヌでの試飲の際もグラン・クリュクラスの2010年となると、どこもなかなか登場しない、させないようで、するとしても最後の最後に、おもむろに登場します。もしくはこちらから「あの、2010年は試飲できますか?」とおそるおそる伺うと、にやっと笑って(ああ、知ってるのね、的な)「ありますよ。」と出てきたりとか。良い年であればグラン・クリュでなくても美味しくお買い得。アルザスの2010年、ぜひお見逃しなく。