シテ・デュ・ヴァン

既にご存知の方も多いかと思いますが、6月1日、ボルドーにワイン博物館がオープンしました。

ちょうど6月上旬ボルドーに滞在していたので、いそいそと行ってきた次第。オープンしたてといえど平日だったせいか意外に空いておりのんびりと見て回れたのもラッキー。そう、実はもしかして大混雑かも?と事前にホームページからチケットを購入し印刷していったのですが、なんてことはない、ガラガラでした。おそらくこの月末のワインフェスティバルの時には世界中から多くの方が訪れるため混んだのかもしれませんが。ちなみにこのかたつむりのような形、縦に伸びている部分はぶどうの樹をイメージしたとか。あの地面に近いあたりの太い部分でしょうか。

 

チケットはホームページから購入の場合、ノーマルチケットが20€。申し込み、決済を行うとメールにてチケットが送られてくるので、それをプリントアウトして持参すればチケット売場に並ぶこと無く入場できます。入り口正面の階段、ないしは左手のエレベーターからそのまま各階に移動でき、その都度プリントアウトしたチケットを見せればOK。ちなみにホームページからはそのほか随時開催されているセミナーやイベントのチケットも購入出来るようです。ノーマルチケットでは2階のシアタールームやワイン関連書籍の閲覧、そして3階の展示ルームを観覧でき、8階の展望ルームで何種類かある中から1杯のワインが試飲が出来ます。7階のレストランの利用は別料金です。事前に幾つかの記事を拝見したところ館内滞在時間は約3時間程度となっていたのですが、おそらくワインが本当に好きな方で隅から隅までくまなく見て回りたければ半日がかりにはなりそうなボリュームでした。さらっと見て廻るなら3時間あれば十分かもしれません。それと滞在時間は館内でお昼ごはんを食べるかどうかによっても変わってくるかもしれません。7階のレストランは意外にもさほど大きくはないので、私が伺ったような来場者が少ない(スタッフの数と変わらんかも?)日でも、ランチタイムには集中するので満席となっていました。日本人のお昼ごはんと違い、皆さんワインと一緒にゆったりと召し上がるので、そう効率よくテーブルが回転するわけでもなく、よっておそらくですが12時半以降に入りそびれて満席の場合、次は早くても14時以降になってしまうかと思われます。なのでもしお腹が空いていて、ランチを早めに取りたい場合や、休日など来館者が多い日は、12時までか11時後半までか、とにかくフランスにおける一般的なランチタイムより少し早めに入られると良いかもしれませんね。なんていきなりご飯の話になってしまいましたが、肝心の博物館としての展示内容などはどうかというと、事前のプロモーション通り、確かにワイン博物館であり、世界に名だたる銘醸地のひとつボルドーにありながらもボルドーワインについてだけの内容にはなっておらず、ぶどう品種、栽培、世界のワイン産地、醸造、テイスティングとワインにおける様々なことについて知ることが出来る、体験できる内容になっていました。もちろんボルドー地方のワインについて知ることが出来る展示物やシアターもありますが、それは一部となっています。ワインに興味を持っている方が訪れたら様々な視点から楽しむことが出来るのではないでしょうか。

 

そうそう、3階の展示室についてですが、入り口にてチケットを見せるとスタッフよりアイパッド?のような(すみません、機械については疎いので、正しい名称は良くわかりませんが)首からかけることが出来るタブレットとヘッドフォンを渡され、どこの国の人か、言語を確認されます。そして嬉しいことに日本語があるので、日本人である旨を伝えると日本語使用にセットしてくれます。これで展示物の大半を日本語の説明で観覧することができます。それも海外でよくありがちな?なんかちょっと理解し難い変な日本語ではなく、ちゃんとしてナレーターさんが吹き込んだような普通の日本語です。なのでとっても便利!かつ楽しめます。

では次回館内いくつかの場所を写真とともにご案内したいと思います。