仲村酒店

久しぶりに大阪のワイナリー、

仲村わいん工房の酒屋さん、仲村酒店に行ってまいりました。

う〜ん、なんだか無条件に好きなんですよね、ここ。常連さん(主に近所のおっちゃん達)がぽちぽち訪れてはビールや日本酒、そして仲村ワインを楽しんでいく、ほんと普通の街なかの角打ちの雰囲気が。(あ、イスはあります。ビール樽?に座布団乗せたのがいい雰囲気で並んでいます。)こんなに自然にワインが楽しまれている場所って、日本でもそう多くはないのではないでしょうか。しかもそのワインはこの店の店主が造っているわけで。

もちろんワイナリーにレストランを併設しているところや、他にも造り手さんが飲食店も経営しているところはあるにせよ、こういった街場の酒屋さんスタイルで、ご近所さんが普通に訪れるのがメインというところ、私は他に知りません。そして気取りのない、でも注文すると作ってくれるお母ちゃんの手料理つまみの数々がまた嬉しい。仲村わいん工房のワインの多くがグラスで揃うのも、しかもグラスワインの量がた〜っぷりなのも、仲村ワインファンも、単なる酒飲みにも、嬉しいお店なのです。

 

今回の発見はリースリング。大阪では飛鳥ワインさんでリースリングを造っているのは知っていましたが、仲村ワインさんにあるのは知らなかったので驚きました。ホームページの通販にも掲載はありません。少し前にニューヨーク、フィンガーレイクのリースリングで、リースリングでも近寄りがたい味わいばかりじゃないのね、と開眼したことをこちらでも書いていますが、この仲村ワインさんのリースリングもまさに新しいリースリングとの出会いでした。リースリングの特徴はちゃんとありながら、でも大阪のリースリングなのです。逆に言えば、どこで造られてもちゃんと品種特性が残るという点において、リースリングはやはり偉大なワイン用品種のひとつなのでしょうね。それにしても仲村酒店さん、ほんと良いお店なのですが、良いお店だがらこそ、ついついあれもこれもとグラスで頼んでしまい(どんなに行く前に心して伺ってもどうしてもこの誘惑には勝てません)そして気前の良いグラスワインの量と相まって飲み過ぎてしまうのが悩ましいところです。

ちなみに私が伺った時はありませんでしたが、その少し後に伺った方の話によると、なんとベーリーAがあったとか。そしてこれがとっても美味しかったとか(しかしやはりこちらもホームページには載っていません。)ああ、羨ましい。やはり現地に行かないと飲めない、買えない、知り得ないワインがあるのですよね。ちょっと日本の産地をご無沙汰していましたが、改めて気合が入ったのでした。