札幌の鮨処いちいさんにて。
せっかく北海道なのでお寿司を、
それも願わくば北海道のワインと楽しみたいと思い伺いました。
まずは翌日訪問予定でもあったTAKIZAWA WINERYのケルナーをグラスで。このワインは少し前に自宅で飲んだことがあり、その時も魚介類とは好相性であろうとの予感があったので早速注文してみたのですが、ごれが予想通り。
5500円のおまかせでお願いして最初に出てきた小鉢3種とも気持ちの良い美味しさで、あっという間にグラスが空になってしまいました。
あまりの美味しさに、いっそボトルで頼もうか逡巡しながら、しかしやはり赤も何か頂いてみたいし、との要望に女将さんから素敵なご提案が。
「珍しいワインもありまして、こちらあと1本なんですけど、ワインが好きな方に飲んでもらえたら嬉しいので、グラスでもいいですよ。」
なんと、今やなかなか手に入らない北海道ワイン、いや、日本ワインの筆頭とも言えるドメーヌ・タカヒコのナナツモリ・ピノ・ノワール2014が!!
思わずしばし目を見開いたまま絶句。。。こんな貴重なワインが目の前にいきなり現れた驚きと、こんな貴重なワインを常連でもない私に快く出してくださる女将さんの心意気に驚いてしまい。。。
実は前日の夜、余市のじじやばばやさんというドメーヌ・タカヒコをいつも置いてらっしゃることでも有名なイタリアンに訪れたのですが、残念ながらちょうど少し前に全部空いてしまい、とのことだったのです。ああ、これはもう私、ドメーヌ・タカヒコとは縁がないのね、(あるのですよ、気持ちとは別になんというかいつも縁のないドメーヌって。まあ、なんでも縁ですよね。)なんて、諦めていた矢先ですからなおのことです。さて、早速グラスで頂きました。香りも味わいも、もうしばらく前に頂いた時よりさらに繊細さと妖艶さが増しており、ああ、進化されているんだなあ、と。品種も産地も全く違うのですが、個人的にはひと昔前のボー・ペイサージュのメルローを彷彿とさせられました。
本当に女将さんには感謝です。
さて、次はワインではないのですが、今回の北海道のでかなり印象に残った1本、日本酒の奥尻です。
奥尻の水と米で造られたこちらの日本酒は、奥尻島唯一の蔵元である小林酒造さんのもの。
女将さんはこちらの蔵元さんも訪れており、島の様子などを話してくださいました。
切れの良くすっきりとした流れるような味わいと、アフターに感じる独特なミネラル感は文句無しにお寿司との相性は最高です。旅から戻り早速購入したく探したのですが、こちらも相当生産量少ない日本酒なのですね。
大半が地元と道内で消費されており、いくつかの酒販店にも問い合わせましたがいずれも既に完売とのことでした。が、見つけましたよ、私。(^o^)v
近々北海道のワインとお寿司の会をしたいと考えているので、
その時に一緒にご用意したいと思っています。
終始にこやかに、しかし黙々と板場に立つご主人と、さらりと、しかしこちらの気持ちを慮った素晴らしいサービスをされる女将さんと、そして美味しいお寿司とワインが楽しめる、素敵なお店でした。
おまかせはお代以上の充実した内容ですよ。
また札幌を訪れた際はぜひ伺いたいと思います。
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